[AI数理] 指数関数
おはようございます!(株) Qualiteg 研究部です。本日は指数関数を学びましょう。
対数関数の微分公式の導出でお役立ちなので、今回の出番となりました。
指数関数とは
指数関数は、繰り返しの掛け算を表す数学の式です。例えば、「2を3回掛ける」を考えると、これは \(2 \times 2 \times 2\) となり、結果は \(8\) です。数学的には、これを \(2^3 = 8\) と表現します。ここで \(2^3\) の形が指数関数であり、「 \(2\) 」が底、「\(3\)」が指数です。
指数関数は多くの自然現象や科学技術で見られる現象を表すのに非常に重要です。例えば、銀行の複利計算や細菌の増殖など、時間とともに増加する速度が速くなるような現象です。
指数関数はまた、数学において他の多くの概念や公式の基礎ともなっています。特に、対数関数の微分公式の導出には指数関数が不可欠です。対数関数の微分は、対数関数のグラフの傾きを求める計算方法です。この微分公式を理解するためには、指数関数の性質が重要です。
指数関数の重要な性質の一つに、ネイピア数\(e\) (およそ \(2.718\))を底とする指数関数 \(e^x\) は、その微分が自分自身 \(e^x\) と等しくなるというものがあります。
1. 指数関数の公式
$$
a^{x} \times a^{y} = a^{x+y} \tag{1.1}
$$
$$
\frac 1 {a^{x}} = a^{- x} \tag{1.2}
$$
$$
\frac {a^{y}} {a^{x}} = a^{y - x} \tag{1.3}
$$
$$
(a^{x}) ^{y} = a^{xy} \tag{1.4}
$$
2. 指数関数の微分の公式
\(a \gt 0 , a \neq 1 のとき \)
$$
(a^{x})' = a^{x} \log_e {a} \tag{1.5}
$$
特に \(a = e\) のとき
$$
(e^{x})' = e^{x} \tag{1.6}
$$
\(e\) はネイピア数 (自然対数の底)
式 \((1.6)\) にあるように、 \(e^{x}\) は微分しても自分自身になるという特徴は様々なところで応用されていますので、きちんと押さえておきましょう。
おまけ
さいごに、ネイピア数の覚え方です!
2.71828 = 二塁から内野にわたる
どういうシチュエーションでしょうね。それでは、また次回お会いしましょう!
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