[自作日記14] SW編:Ubuntu のインストールUSBの作成

[自作日記14] SW編:Ubuntu のインストールUSBの作成

こんにちは!

今回からは、GPUマシンをAIマシンにすべく、ソフトウェア編の開始です!

目標は Ubuntu OS で GPU使用できる状態にし、最終的に LLMをつかった推論をできるところまでもっていきます。

1. Ubuntu のインストールUSBの作成

GPUマシンのメインOSは Ubuntu を導入したいため、これからUbuntuのインストールを行います。

Ubuntuのインストールにはいくつかの方法がありますが、事務用パソコンのWindowsを使用してUbuntuイメージが入ったUSBメモリを作成し、それをもって Ubuntu をまっさらなPCにインストールしていくアプローチをとろうと思います。

1.1 USBメモリ(32GB以下)の準備

まず、Ubuntuのイメージを焼くUSBメモリを準備します。

USBメモリは下に示す理由の為、 32GB 以下のものを準備しましょう。

  • USB メモリが 32GB を超えると、FAT32 フォーマットができなくなる
  • ブートにつかう USB メモリ は FAT32 でフォーマットされている必要がある

USBメモリの容量が 32GB を超えると Windows では exFAT という扱いになってしまいますので、大きすぎるUSBメモリはNGなのです。

1.2 USBメモリへのイメージ書き込みソフトをダウンロードする

USB メモリへの Ubuntu イメージ(ISO形式)の書き込むために、以下の Unetbootin というソフトウェアをダウンロードします

https://unetbootin.github.io/

これで unetbootin-windows-702.exe というファイルがダウンロードフォルダに保存されました

1.3 Ubuntuのダウンロード

以下から Ubuntu をダウンロードします

https://ubuntu.com/#download

(または https://jp.ubuntu.com/download )

現在の最新のLTSバージョンは 22.04 LTS をダウンロードします。

これで、ubuntu-22.04.1-desktop-amd64.iso というファイルがダウンロードフォルダに保存された状態になります。

1.4 Ubuntuインストール用USBの作成

USB メモリをフォーマットする(必要なら)

  • USBメモリ(FAT32フォーマット済の32GB以下のもの)を セットアップサポート用Windows PC に刺す

    • USBメモリとして認識しなかれば、PCいろいろなUSB端子に刺してみる
  • 認識されたら、エクスプローラーをつかって USB メモリをフォーマットしておく。(クイックフォーマットでOK)

UNetbootin をつかって、Ubuntuイメージを USBメモリ に書き込む

1.さきほどダウンロードした UNetbootin(unetbootin-windows-702.exe)を 起動します

2.ディスクイメージにチェックをいれ、ISOを選択し、さきほどダウンロードしたUbuntuのイメージ ubuntu-22.04.1-desktop-amd64.iso を参照します

タイプは USBドライブ を選択し、さきほどフォーマットした USB メモリ のドライブを選択して OK をクリックします

これで 10分程度で書き込みがおわります

次回は、実際のUbuntuインストールに入っていきます!


navigation

Read more

LLM推論基盤プロビジョニング講座 第1回 基本概念と推論速度

LLM推論基盤プロビジョニング講座 第1回 基本概念と推論速度

こんにちは! 本日は LLMサービスの自社構築する際の推論基盤プロビジョニング、GPUプロビジョニングについて数回にわけて解説いたします。 はじめに LLMの進化に伴い、ChatGPTやClaudeといったパブリックなLLMの活用は企業においても急速に広がってきました。しかし先進的な企業はこれらの汎用LLMに加えて、「領域特化型」「ドメイン特化型」といった専用LLMの構築へと歩みを進めています。こうした動きの背景には、企業固有の専門知識への対応力強化と情報セキュリティの確保という二つの重要なニーズがあります。 一般的なパブリックLLMでは対応できない企業固有の専門知識や機密情報の取り扱いが必要なケースが増えているため、自社LLMの構築や自社サーバーでの運用を検討する企業が急増しています。特に金融、医療、製造、法務といった専門性の高い領域では、業界特化型の独自LLMが競争優位性をもたらすと認識されています。 しかし、業界特化型のLLMを自社で運用することは簡単ではありません。自社運用を決断した場合、まず最初に取り組むべきは適切な推論環境の整備です。オンプレミス環境を構築するに

By Qualiteg コンサルティング
Startup JAPAN 2025 に出展いたしました

Startup JAPAN 2025 に出展いたしました

こんにちは! 2025年5月8日(木)-5月9日(金)に東京ビッグサイトで開催された Startup JAPAN 2025 に出展いたしましたので、簡単にレポートいたします😊 開催概要 出展概要 今回は当社が開発するアバター動画生成AI「MotionVox™」を中心に出展させていただきました! 展示会について簡単にふりかえってみたいとおもいます 当社ブース 当社ブースはこんなかんじです。 今回は、ブースというか、このイーゼルのような雰囲気の木枠にポスターをくっつけるというスタイルでの展示方式でした。 こういう方式ははじめてなので斬新でした。おそらくこの方式で相当なコストダウンを図れておりスタートアップにはうれしいですね。セットアップも数分で終わりました。 会場 今回の会場はビッグサイトの南ホールでした。南ホールは、ビッグサイト入口からすぐそこなので駅から会場までたいして歩かず、疲れずに行くことができアクセスがとても良いです。 ホールは広めですが、ところせましと400社の出展会社がひしめきあっておりスタートアップの勢いのある会場となっており

By Qualiteg ビジネス開発本部 | マーケティング部
GPUサービスで「Segmentation Fault 」に出会ったら~分析から解決までの実践アプローチ~

GPUサービスで「Segmentation Fault 」に出会ったら~分析から解決までの実践アプローチ~

こんにちは! 今日は仮想環境+GPUなサービスにおける「Segmentation Fault」について、分析と対処法について書いてみたいと思います。 Segmentation Faultの本質と特徴 Segmentation Faultは、プログラムが保護されたメモリ領域にアクセスしようとした際にOSが発生させる例外です。 今回は複数のGPUサービス(つまりGPUを使うプロセス)が動作していて、そのうちの1つを再起動したときに発生しました。 毎回発生するわけではありません。むしろ数百回の起動に1回程度ですが、1回でも発生すると絶望的な結果につながります。というのも、1つのGPUサービスの停止が SPOF となってサービス全体に影響が発生します。かつ、1回でも「Segmentation Fault」が発生してしまうと、その原因となったプロセスが二度と起動しなくなる、というやっかいな現象でした。 このように「普段は正常に動作しているのに突然動かなくなる」というのがデバッグを非常に難しくします。 とくにGPU+仮想化の組み合わせで従来のC++アプリよりも発生確率がぐっとあがる印象

By Qualiteg プロダクト開発部
シェルスクリプトからcondaコマンドを活用したいとき

シェルスクリプトからcondaコマンドを活用したいとき

こんにちは! 今日はみんな大好きcondaコマンドについてです。 condaコマンドで仮想環境に入って、何らかの処理をして、戻ってくる ようなシェルスクリプト、バッチタスクをやるときのTipsです。 AI開発において、Anacondaとその中核であるcondaパッケージマネージャーはとっても重宝します。 しかし、シェルスクリプトから自動的にcondaを利用しようとすると、意外なハードルがあります。 本記事では、シェルスクリプトからcondaコマンドを正しく呼び出す方法について解説します。 condaと非対話モードの課題 AnacondaがインストールされているLinux環境において、condaコマンドは通常、.bashrcや.bash_profileなどの設定ファイルによって初期化されます。 なんとなくシェルをつかっていると、このcondaコマンドの初期化を忘れてしまいますが、これらの設定は多くの場合シェルの「対話モード」でのみ有効になるように設計されています。 ゆえにシェルスクリプトのような非対話モードでは、condaコマンドが正しく機能してくれません 例えば、.b

By Qualiteg プロダクト開発部