東京ビジネスフロンティア産業交流展2024 共同出展に採択されました!

東京ビジネスフロンティア産業交流展2024 共同出展に採択されました!
Photo by CHUTTERSNAP / Unsplash

株式会社Qualiteg(以下、当社)は、首都圏最大級の中小企業展示会「産業交流展2024」の東京ビジネスフロンティアパビリオンへの出展企業として採択されましたことをお知らせいたします。

産業交流展2024について

産業交流展は、首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に事業所を有する中小企業の優れた技術や製品を一堂に展示する国内有数の展示会です。今年は通常の展示分野に加え、特別テーマとして「スタートアップ(創業10年以内の企業)」や「新製品・新サービス(3年以内に発表)」を展開する約700社が集結する予定です。

開催概要

  • 会期
    • リアル展:2024年11月20日(水)~22日(金)
      • 20日・21日:10:00~17:00
      • 22日:10:00~16:00
    • オンライン展:2024年11月6日(水)~29日(金)
  • 会場:東京ビッグサイト西展示棟
  • 入場料:無料
  • 主催:産業交流展実行委員会
    (東京都、東京商工会議所、東京都商工会議所連合会、東京都商工会連合会、東京都中小企業団体中央会、(株)東京ビッグサイト、(公財)東京都中小企業振興公社、(地独)東京都立産業技術研究センター)

当社の出展について

今回の展示会では、当社のエンタープライズ向けLLMチャットソリューションを出展いたします。

展示会の特徴

今年の産業交流展は、リアル展とオンライン展のハイブリッド開催となります。

来場者の皆様へ

当日は、当社のメンバーが常駐し、製品についての詳細な説明や個別相談に対応させていただきます。また、実際に製品のデモンストレーションもご覧いただける予定です。

ビジネスマッチングや新規取引のご相談、技術提携の可能性など、様々なお話をお伺いできればと存じます。ご来場を心よりお待ちしております。

※展示内容の詳細については、決定次第、また当ブログ、ウェブサイトでもご案内いたします。

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発話音声からリアルなリップシンクを生成する技術 第2回:AIを使ったドリフト補正

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発話音声からリアルなリップシンクを生成する技術 第1回:音素とwav2vec

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こんにちは! 今日は当社のMotionVox でも実際に使っている「リップシンク」技術について総合的に解説してみたいとおもいます。 音声に合わせて自然な口の動きを生成するリップシンク技術は、AIアバターや3Dアニメーション制作においても重要な技術です。 本記事では、最新のディープラーニング技術を活用したリップシンク学習の基礎から実装まで、技術的な観点から詳しく解説します。 1. リップシンク学習の基礎概念 1.1 問題設定 リップシンク学習とは、音声データから対応する口の動きを予測する回帰問題ととらえることができます f: 音声特徴量(t) → 口の動きパラメータ(t) この問題のコアは 音韻(音の特徴)と視素(視覚的な口の形)の対応関係を学習する ことにあります。 1.2 音韻-視素マッピングの複雑性 ただし! 人間の発話における音と口の形の関係は、単純な1対1マッピングではないんです。 同じ音でも文脈で変化 「あ」の発音でも: - 「か」の後の「あ」→ 口がやや狭めから開く - 「ん」の後の「あ」→ 口が閉じた状態から大きく開く 調音結合

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