[AI新規事業創出]Qualitegセレクション:アイディア創造編①Qualiteg式オンラインブレストの活用術

[AI新規事業創出]Qualitegセレクション:アイディア創造編①Qualiteg式オンラインブレストの活用術

Qualiteg blogを訪問してくださった皆様、こんにちは。Micheleです。AIを活用した新規事業やマーケティングを手がけている私には、クライアントからよく寄せられる質問があります。AIを用いた事業展開を検討されている方々が共通して直面するであろう課題に対して、このブログを通じて私なりの解答をご提供したいと思います。


今日は私のお気に入りのブレスト方法である「Qualiteg式オンラインブレスト」の活用術についてお話ししたいと思います。

場所を変えて気分を変えても良いアイディアは生まれない!?

よく、「金曜日は1日ブレストしよう!」という上司の掛け声とともに、いつもと違う雰囲気なら良いアイディアも出るかもしれないといってホテルの会議室などを予約されて1日缶詰でブレストしたが、期待する結果が出なかったとおっしゃるクライアントが非常に多いです。

ブレインストーミングは複数の参加者が自由にアイデアを出し合うことで、新しい発想や解決策を見つける手法です。

批判や評価を一時的に排除し、量を重視して多くのアイデアを集めることが目的です。1950年代に広告業界で生まれたこの手法は、創造性を促進し、チームの協力を強化するために広く利用されています。

現在では、オンラインツールを活用してリモート環境でも効果的に実施されています。

私は、ずばり、F2Fでのオンラインブレストをお勧めします。

みなさんでパソコンを持ち寄り会議室に来ていただいて、SlackやTeamsなどのチャットツールに黙々と書いていただく、これがQualiteg式のオンラインブレストです。

まず、会議室に集まっていただき、ブレストを開始する前に、明確な目的を設定することが重要です。チーム全員が共有できる具体的な目標を定め、その目標に向かって議論を進めることで、効率的かつ効果的なブレストが実現します。

例えば今日は「「スマートシティ関連の新規事業を自社でやるには」というテーマで「地域貢献、地方再生、データ活用」の3つの分類からそれぞれ20案以上出しましょう」という形でブレストの方向性や出すべきアイディアのテーマなどを共有します。

イノベーションの道筋は、企業ごとに異なります。株式会社Qualitegの Innovation-Crossは、御社の独自性を尊重した柔軟な共創支援プログラム。企業の現状と課題を丁寧に分析し、ニーズに合わせたカスタマイズされた戦略を策定します。アイデアワークショップ、ハッカソン企画、新規事業ワークショップ、AI技術活用など、多様なサービスメニューから御社に最適な組み合わせを提案し、外部との協業による革新創出を包括的にサポート。

「自社だけでは難しい」イノベーションを、御社のペースとスタイルに合わせて実現します。業界特性や企業文化を深く理解した経験豊富な専門コンサルタントが、御社の革新創出の旅に柔軟に寄り添います。

忖度不要のアイディア発言ができます

発言型のブレストだと、話したい人が永遠に話す、上司の意見に忖度して、部下が発言を言えない、こんなことを言ったらおかしいと思われてしまうかも、というように空気を読みすぎてしまって、アイディアを出しづらいということが多いと思います。

ブレストの成功には、参加者全員の積極的なエンゲージメントが不可欠です。発言型ブレストの場合、リーダークラス、もしくはその領域に詳しい人がファシリテーションをすることが多いので、その方は順番に発言する人を当てたり、メモを書いたり、自分は意見を言えなかったりなど、かなり負荷がかかりますよね。

ファシリテーターは全員が意見を出しやすい雰囲気を作り、誰もが発言できる機会を均等に与えるよう努めていると思います。また、アイデアを否定せず、全ての意見を尊重する姿勢が大切ですから、そのように運用してくださっていると思います。

man in black long sleeve shirt standing beside woman in red and white plaid dress shirt

しかしながら、Qualiteg式のオンラインブレストはファシリテーターの気遣いも不要ながら、参加者全員の積極的なアイディア創出が可能なのです。

ファリシテート不要で全員参加型のエンゲージメントあるブレストに

「地域貢献型スマートシティのアイディアを一人あたり5個以上、10分間記入してください。」このようにお伝えすると皆さん、画面に向かってしっかり書いてくださいます。

他の方が書いたものと重複してもOKですし、無言で皆さん書き込まれるので、上司が話している間待って自分が発言する必要もありません。

何よりも意見一つ一つに気を遣ってコメントしたり、ポストイットに書き写したりする時間が無いのに、後で一覧性があり、分類したりするにも楽になるので、このやり方はとってもおすすめです。

特に20代の社員の方や、エンジニアの方が多い組織では非常に好評で、「周りに気を遣わないで自分の言いたいことが言えた」という満足度も高いです。

また、他の方のアイディアに乗って更なるアイディアもどんどん書き込めるのもこのQualiteg式のオンラインブレストの特長です。ぜひ皆様試してみてくださいね。ご感想をお待ちしております。


コラムを最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。私たちQualitegは、AI技術や新規事業の企画方法に関する研修およびコンサルティングを提供しております。もしご興味をお持ちいただけた場合、また具体的なご要望がございましたら、どうぞお気軽にこちらのお問い合わせフォームまでご連絡くださいませ。

また、新規事業創出のステップを体得したいという方にご好評のワークショップも実施しております。それぞれの担当者の方が役員目線で事業を考えるという点にフォーカスしたトレーニング内容となっており、企画担当者の方だけではなく、カウンターパートのエンジニア、デザイナー、マーケターの方にもご受講いただけるコンテンツとなっております。

皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。次回のコラムも、ぜひご期待くださいね。


navigation

Read more

発話音声からリアルなリップシンクを生成する技術 第5回(後編):Transformerの実装と実践的な技術選択

発話音声からリアルなリップシンクを生成する技術 第5回(後編):Transformerの実装と実践的な技術選択

なぜGPTで成功したTransformerが、リップシンクでは簡単に使えないのか?データ量・計算量・過学習という3つの課題を深掘りし、LSTMとTransformerの実践的な使い分け方を解説。さらに転移学習という第三の選択肢まで、CEATEC 2025で見せた「アバター」の舞台裏を、クオ先生とマナブ君の対話でわかりやすく紐解きます。

By Qualiteg プロダクト開発部
(株)Qualiteg、CEATEC 2025 出展レポート

(株)Qualiteg、CEATEC 2025 出展レポート

こんにちは! 2025年10月14日から17日までの4日間、幕張メッセで開催されたアジア最大級の総合展示会「CEATEC 2025」(主催者発表、総来場者数98,884名)に、株式会社Qualitegとして出展してまいりました! プレスリリース 株式会社Qualiteg、CEATEC 2025に出展 ― AIアバター動画生成サービス「MotionVox®」最新版を実体験株式会社Qualitegのプレスリリース(2025年10月10日 08時50分)株式会社Qualiteg、CEATEC 2025に出展 ― AIアバター動画生成サービス「MotionVox®」最新版を実体験PR TIMES株式会社Qualiteg CEATEC 2025 出展概要 当社は幕張メッセのホール6にあるネクストジェネレーションパークというエリアの 6H207 にブースを構えました。 「Innovation for All」というCEATECのテーマにあわせ、今回は、 AIアバター動画生成サービスMotionVoxを中心に当社の革新的なAIソリューションを展示させていただきました。 展示内容紹介に

By Qualiteg ビジネス開発本部 | マーケティング部, Qualiteg ニュース
日本語対応 LLMランキング2025 ~ベンチマーク分析レポート~

日本語対応 LLMランキング2025 ~ベンチマーク分析レポート~

はじめに 本レポートは、Nejumi Leaderboard 4のベンチマークデータ(2025/10/11版)に基づいて、日本語対応LLMの性能を総合的に分析したものです。 Nejumi Leaderboard 4は、日本語タスクにおけるLLMの性能を多角的に評価する信頼性の高いベンチマークとして知られています。 本分析では、総合スコアとコーディングスコアの2つの観点から、商用APIモデルとオープンモデルの両方を対象に、それぞれの特徴や傾向を詳しく見ていきます。 オープンソースモデルについて Weightがオープンなモデルは場合によっては「オープンソースモデル」、「OSSモデル」と呼ばれますが、モデルによっては「オープンソース」と呼ぶには不十分な場合があるため本稿では、「オープンソースモデル」ではなく「オープンモデル」と表現しています。 ベンチマーク分析について 本レポートは、LLM選択の参考情報として、ベンチマークデータから読み取れる傾向や特徴を提示するものです。最終的なモデル選択においては、これらの情報を踏まえつつ、実際の使用環境での検証を行うことをおすすめいたし

By Qualiteg コンサルティング, Qualiteg プロダクト開発部
Pythonの落とし穴:__len__メソッドを実装したらオブジェクトの真偽値判定が変わってしまった話

Pythonの落とし穴:__len__メソッドを実装したらオブジェクトの真偽値判定が変わってしまった話

こんにちは! Pythonでカスタムクラスを作成していて、 「オブジェクトは存在するのにif文でFalseと判定される」 という不可解な現象に遭遇したことはありませんか? この記事では、__len__メソッドを実装することで生じる、予期しない真偽値判定の挙動について解説いたします! 実際に遭遇したバグ ユーザーの投稿を管理するクラスを実装していたときのことです class PostManager: """ブログ投稿を管理するクラス""" def __init__(self, user_id): self.user_id = user_id self._posts = [] self._cache = {} def __len__(self): """投稿数を返す""" return len(self._posts) def add_post(

By Qualiteg プロダクト開発部