ログを ちょこっと grep するツール "ちょこぐれっぷ" つくりました

ログを ちょこっと grep するツール "ちょこぐれっぷ" つくりました

こんにちは!

今日はちょこっとしたツールをつくりました。

ログをちょこっとgrepするツールです。もちろん無料。

chocoGrep - ちょこっとgrep!ログフィルタツール
ちょこっとgrepするならchocoGrep!「error or warning」と書くだけの簡単or/and検索。AIエージェントに渡す前にログを最適化。正規表現不要、インストール不要。
たとえば info or debug っていれれば、infoまたはdebugのログだけグレップするよ♪

Cursor、Devin、Claude Code、ChatGPT——AIコーディングエージェントにエラーログを渡してデバッグを手伝ってもらう。もう日常ですよね。

でも、

  • ログを全部貼り付けたら、AIの応答がやたら遅い
  • 「トークン制限を超えました」と怒られる
  • 大量のログの中から、AIが的外れな部分に注目してしまう

そこで、つくったちょこっとgrepするためのツールです

名付けて ちょこぐれっぷ!chogoGrep!

chocoGrepって何?

ブラウザで動く、ゆるいgrepツールです。

ログを貼り付けて、検索ワードを入れるだけ。インストール不要、会員登録不要、完全無料。データはサーバーに送信されないので、機密ログも安心。

気軽にサクッと使える、そんな思いを込めました。

「error or warning」って書くだけ。このゆるさ

chocoGrepの推しポイントは、ゆる~いor/and検索です。

正規表現で (error|warning) とか書かなくても、

error or warning

これだけでOK。errorかwarningのどちらかを含む行が全部出てきます。

ANDもシンプル。

timeout and database

これでtimeoutとdatabase、両方を含む行だけを抽出。

正規表現を思い出す必要なし。直感的に書けばいい。 このゆるさが、ログ調査の現場では地味に助かるんです。

複数つなげてもOK。

error or warning or exception or failed

これで主要なエラーパターンを一網打尽です

主な機能

or/and検索(デフォルトON)

  • error or warning → どちらかを含む行
  • timeout and database → 両方を含む行
  • 正規表現不要、直感的に書ける

複数フィルタ(タブ機能)

「ERROR」「WARNING」「特定のユーザーID」など、複数の検索条件をタブで同時に管理。

最新N件表示

「最新100件だけ」に絞り込み。AIに渡すログ量を調整するのに最適。

除外フィルタ(grep -v相当)

ノイズになるログを除外。

正規表現対応

複雑なパターンが必要なときはこちら。or/andと排他切り替え。

全プログラミング言語対応

Python、Java、JavaScript、Go、Rust、C++……どんな言語のログでもOK。

こんなときに使って

AIエージェントへのログ提供

10万行のログをそのまま渡すのではなく、

info or debug

でgrepして最新20件に絞ってから渡す。AIの応答速度が劇的に改善します。

最新20件だけ出す

複数のエラーパターンを一括検索

NullPointerException or OutOfMemoryError or StackOverflowError

Javaのよくある例外を一発検索。正規表現で書くより圧倒的にラク。

特定条件の組み合わせ

user_id=12345 and error

特定ユーザーのエラーだけを抽出。ANDで絞り込めば原因特定が捗ります。

ターミナルが使えない環境

Windows PC、grepコマンドが使えない……IDEがgrep対応してない・・・そんなときもブラウザさえあればOK。

解説動画

まとめ

AIコーディングエージェントは強力ですが、インプットの質がアウトプットの質を左右します。

「error or warning」と書くだけでサッと絞り込めるchocoGrep、ぜひ使ってみてくださいませ~

👉 chocoGrep(ちょこぐれっぷ)

正規表現を思い出す手間すら省けます。ちょこっとgrepしたいときに、どうぞ。

Read more

GPUを使った分散処理で見落としがちなCPUボトルネックとtasksetによる解決法

GPUを使った分散処理で見落としがちなCPUボトルネックとtasksetによる解決法

こんにちは! 複数枚のGPUをつかった並列処理システムを設計しているときCPUについてはあまり考えないでシステムを設計してしまうことがあります。 「機械学習システムの主役はGPUなんだから、CPUなんて、あんまり気にしなくてよいのでは」 いいえ、そうでもないんです。 推論中のあるタイミングに急に動作が遅くなったりするときCPUが原因であることがけっこうあります。 概要(5分で分かる要点) 先日GPUを使った並列処理システムで、予期しないCPUボトルネックが発生し、パフォーマンスが大幅に低下する問題に遭遇しました。 複数のプロセスが異なるGPUを使用しているにも関わらず、処理が極端に遅くなる現象の原因は、処理パイプラインの一部に含まれるCPU集約的な計算処理でした。 問題の症状 * 単一プロセス実行時:正常な速度 * 複数プロセス並列実行時:処理時間が数倍に増加 * GPUリソースに競合なし(nvidia-smiで確認済み) 根本原因 処理パイプラインにGPUに適さないCPU集約的な計算(データ前処理、統計変換など)が含まれており、複数プロセスが同じCP

By Qualiteg プロダクト開発部
Model Context Protocol完全実装ガイド 2025- 仕様変遷から最新Streamable HTTPまでの全て

Model Context Protocol完全実装ガイド 2025- 仕様変遷から最新Streamable HTTPまでの全て

こんにちは! 現在、LLM業界で破竹の勢いでひろまっているMCPについて、本日はとくに実装面について解説していきたいとおもいます。 MCP、MCPとひとくちにいっていますが、実は短期間でけっこう「標準」とよばれる仕様が変化しておりますので、仕様のバリエーションを順を追って解説しつつ、実際に実装をしていきたいとおもいます。 さて、MCPですが、2024年後半、Anthropicが発表したModel Context Protocol(MCP)は、AI分野における重要な転換点となりました。 従来、各AIベンダーが独自に実装していたツール呼び出し機能(tool useと呼びます)を標準化し、AIモデルと外部システムの連携を統一的に扱える仕組みを提供しました 本記事で、MCPの誕生から現在に至るまでの技術的変遷を詳細に追いながら、2025年時点での最適な実装方法を完全なソースコードと共に解説します。特に、仕様の変化に振り回されがちな実装者の視点から、なぜ現在の形に収束したのか、そして今後どのような実装アプローチを取るべきかを明確にしていきます。 第1章 MCPが解決しようとした問題

By Qualiteg プロダクト開発部
【出展報告】ASCII STARTUP TechDay 2025

【出展報告】ASCII STARTUP TechDay 2025

こんにちは! 本日、「ASCII STARTUP TechDay 2025」に出展してまいりましたのでレポートさせていただきます! ASCII STARTUP TechDay 2025 ASCII STARTUP TechDay 2025は、2025年11月17日(月)に東京・浅草橋ヒューリックホール&カンファレンスで開催された、ディープテック・スタートアップのエコシステム構築をテーマにした展示交流・カンファレンスイベントです。 秋の展示会は本当にいいですね 本日はとてもよいお天気で、涼しくて、展示会にはピッタリの気候で朝からルンルンでした。しかも午後からの展示会ということで、気持ちに余裕をもって朝の業務をこなしていたところ、けっこうすぐに昼前になり、あわてて現場へ。 浅草橋は当社からもわりと近いという立地の良さを甘く見ておりましたが💦、なんとか予定時刻前に到着しました。やっぱり、都心開催は本当にありがたいですね。 会場へ急いでいると、おなかが「ぐ~」と鳴り 「そういえば、朝食まだだったわ」 とおもったところに、なんと私の大好きなエッセンさん🍞のトラックがあるで

By Qualiteg ビジネス開発本部 | マーケティング部
サブスクビジネス完全攻略 第1回~『アープがさぁ...』『チャーンがさぁ...』にもう困らない完全ガイド

サブスクビジネス完全攻略 第1回~『アープがさぁ...』『チャーンがさぁ...』にもう困らない完全ガイド

なぜサブスクリプションモデルが世界を変えているのか、でもAI台頭でSaaSは終わってしまうの? こんにちは! Qualitegコンサルティングです! 新規事業戦略コンサルタントとして日々クライアントと向き合う中で、ここ最近特に増えているのがSaaSビジネスに関する相談です。興味深いのは、その背景にある動機の多様性です。純粋に収益モデルを改善したい企業もあれば、 「SaaS化を通じて、うちもデジタルネイティブ企業として見られたい」 という願望を持つ伝統的な大企業も少なくありません。 SaaSという言葉が日本のビジネスシーンに本格的に浸透し始めたのは2010年代前半。それから約15年が経ち、今やSaaSは「先進的な企業の証」のように扱われています。 まず SaaSは「サーズ」と読みます。 (「サース」でも間違ではありません、どっちもアリです) ほかにも、 MRR、ARR、アープ、チャーンレート、NRR、Rule of 40…… こうした横文字が飛び交う経営会議に、戸惑いながらも「乗り遅れてはいけない」と焦る新規事業担当者の姿をよく目にします。 しかし一方で、2024

By Qualiteg コンサルティング