Qualiteg プロダクト開発部

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GPUサーバーの最適容量計算: キューイング理論と実践的モデル

IT & AIテクノロジー

GPUサーバーの最適容量計算: キューイング理論と実践的モデル

最大ユーザーサポート数計算ツール 同時に1件のみ処理できるGPU変換サーバーの最大ユーザーサポート数を計算します 処理時間 (t_p) 分/件 1件の変換処理にかかる時間 目標システム利用率 (ρ) 0 〜 1 安定稼働のための目標稼働率(推奨: 0.7〜0.8) ピーク係数 (P_c) 倍 最も混雑する時間帯の平均アクセス倍率 稼働時間 (H) 時間/日 システムが1日に稼働している総時間 アクセス確率 (P_a) 0 〜 1 1人のユーザーが1日にシステムを利用する確率 1ユーザーあたりの変換回数 (F) 回/日 利用する日の平均変換処理回数 計算過程を表示 計算結果 サポート可能な総ユーザー数: 人 計算式: N = (ρ × μ × H) ÷ (P_a

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PyTorch 2.6 のセキュリティ: モデルチェックポイントロードの安全対策

NumPy/PyTorch

PyTorch 2.6 のセキュリティ: モデルチェックポイントロードの安全対策

こんにちは! 今日は、魅力的なPyTorchチェックポイントが配られているからと言って無邪気に使っちゃうと、超ヤバイよ、というお話になります。 みなさまモデルチェックポイントをロードする際のセキュリティリスクについて考えたことはありますでしょうか。実はモデルの重みファイルだとばかり思っていたチェックポイントが、思わぬセキュリティホールになる可能性があります。 本記事では、PyTorchのtorch.load関数の安全性と、モデルチェックポイントを適切に扱うための実践的なガイドラインを紹介します。 モデルチェックポイントの隠れた危険性 PyTorchのtorch.load関数は非常に便利な一方で、セキュリティ上の重大なリスクを含んでいます。 その理由は、 * チェックポイント単なるパラメータだけではないよ! チェックポイントファイルには、モデルの重み(weights)だけでなく、クラスや関数など任意のPythonコードを含めることが可能です。 * 実行可能なコードが入ってるよ! これは、チェックポイントが単なる「データファイル」ではなく、Pytho

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Windows Terminal で「無効な "icon" を持つプロファイルが見つかりました。既定では、そのプロファイルにアイコンはありません。」が出たときの対処法

日々の開発Tips

Windows Terminal で「無効な "icon" を持つプロファイルが見つかりました。既定では、そのプロファイルにアイコンはありません。」が出たときの対処法

何度か、WSL にいろんなバージョンのLinux を入れたり消したりしたときに遭遇した現象です ユーザー設定の読み込み中にエラーが発生しました 無効な "icon" を持つプロファイルが見つかりました。既定では、そのプロファイルにアイコンはありません。"icon" を設定するときは、値が画像への有効なファイルパスとなっていることをご確認ください。 が発生するときの原因と対象法のレポートです 原因 使われなくなったゾンビ・プロファイルがWindows Terminal (のキャッシュ)に残り続ける 対処法 このメッセージを解消するには、いったん、プロファイルをリセットする必要がありました。 ※既存プロファイル設定が消える場合があるので留意すること Step1 Windows Terminal を落とす Windows Terminal をいったんすべて落とす Step2 settings.json を消す エクスプローラーで settings.json のあるフォルダに移動しファイルを削除する %LOCALAPPDATA%\Packages\Micros

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本番運用におけるPyTorch+CUDAサーバーでの「Unknown Error」問題とその対策

NumPy/PyTorch

本番運用におけるPyTorch+CUDAサーバーでの「Unknown Error」問題とその対策

こんにちは!Qualitegプロダクト開発部です。 今日は、GPUをつかった商用サービスにて悩ましい、テストは全部通るけど、長時間運用をしていると急に起こる「CUDA error: unknown error」についての内容です。 これ、出会うと残念な気持ちになりますが、けっこうGPU商用サービス界隈では「あるある」なんです。 原因を真面目に探るには CUDAバージョン、PyTorchバージョンの調合具合、実際のアプリケーションコードまですべてソースまで追う必要があるのですが、多くの場合、運用でカバーします。 なぜなら仮に1つ原因をみつけて対処できたとしても、CUDAバージョンはしょっちゅうあがりますし、PyTorchもそれに追従して頻繁に更新されます。さらにやっかいなことに、1日、2日、いや1週間くらいは安定的に動作しているようにみえて、数週間後にとつぜんエラーが出るといった具合なので、修正確認の難易度が高いんです。 そこで本日は「開発環境や実験環境」ではなく「本番環境」で発生しがちなこのCUDA Unknown Error について問題の原因と実践的な対策につい

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【解説】Tekken トークナイザーとは何か? 〜 Mistral が採用する新世代トークナイザーの特徴

LLM

【解説】Tekken トークナイザーとは何か? 〜 Mistral が採用する新世代トークナイザーの特徴

こんにちは! 本日は、Tekkenについて解説いたします! 皆さま Tekken と聞いて何を思い浮かべますか? 格ゲーの鉄拳でしょうか? 私は、昔プレイした Age of Empires に登場する鉄剣戦士を思い浮かべました🤗 ちょっと古いかもしれませんが、名作です! さてつかみはこのくらいにして、、 LLMはご存じのとおり驚異的なスピードで進化しています。そんな中でひそかに注目されているのが、トークナイザーの改善です。 たとえば、Meta の Llama 系モデルのトークナイザーは Sentence Piece から BPE系へ進化するなど、LLM業界では従来よりも高効率なトークナイズ(テキスト分割)の方法を導入し始めています。 そして Mistral AI もまた、新たに「Tekken トークナイザー」という仕組みを採用し、大規模言語モデルの性能を底上げしています。 本記事では、Tekken トークナイザーの登場背景や技術的特徴、他のトークナイザーとの違い、さらには Mistral との関係などをわかりやすく解説していきます。 1. Tekken トーク

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日本語対応!Mistral Small v3 解説

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日本語対応!Mistral Small v3 解説

こんにちは! Mistral AIは2025年1月30日、新しい言語モデル「Mistral Small v3」を発表しました。このモデルは、24Bという比較的小規模なパラメータ数ながら、70B以上の大規模モデルに匹敵する性能を実現しています。また日本語対応も謳われており期待の高い小型モデルです! https://huggingface.co/mistralai/Mistral-Small-24B-Instruct-2501 動画 こちら本ブログの解説動画もご覧いただけます😊 きわだってるのは、レイテンシー最適化 Mistral Small 3のめだった特徴は、その処理性能とレイテンシーの絶妙なバランスではないでしょうか。 公開されている以下の性能評価のグラフによると、トークンあたり約11ミリ秒という業界最速レベルのレイテンシーを達成しています。これは、Qwen-2.5 32Bの約15ミリ秒やGemma-2 27Bの約14ミリ秒と比較して、明確な優位性を示しています。さらに注目すべきは、GPT-4o Miniと比較しても、より低いレイテンシーで同等以上の性能を実現し

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[vLLM] To use CUDA with multiprocessing, you must use the 'spawn' start method の対処法

LLM

[vLLM] To use CUDA with multiprocessing, you must use the 'spawn' start method の対処法

WSLで vLLM を使用するとき、 tensor parallel を使って複数枚のGPUで1つのLLMをサーブしようとしたとき以下のようなエラーが発生しがちです RuntimeError: Cannot re-initialize CUDA in forked subprocess. To use CUDA with multiprocessing, you must use the 'spawn' start method 遭遇するシーンとしてはvLLMの起動オプションに以下のようにテンソル並列化オプションを指定したときです。 --tensor-parallel-size 2 つまり、マルチプロセッシングでCUDA使うときは、 "fork"じゃなくて"spawn" 使ってね、というエラーです。 これを vLLM に教えるために、以下の2行目のように環境変数を設定してあげるとvLLMが "spawn" を使ってくれるようになります。 export

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「Open Deep Research」技術解説

LLM

「Open Deep Research」技術解説

こんにちは!「Deep Research」界隈、にわかに盛り上がりを見せておりますね。 今日は昨日(2025/2/5)発表された、 Open Deep Researchについて、そのアーキテクチャや実装について解説したします! 1. はじめに OpenAIが開発した「GPT Deep Research」が世間をにぎわせていますが、「●● Deep Research」は既出のものをふくめこれから各社がしのぎを削っていくのではないでしょうか。 「Open Deep Research」はHuggingFace 社が開発したオープンソースツールで、その名の通り従来人間がデスクトップで行っていた Web 情報調査の作業を自動化するツールです。 今日は、本ツールの設計思想、 Deep Research ってどうやってるの? っていうところをディープに解説してみたいとおもいます。 あくまでも仕組みの説明にフォーカスしており、使い方説明ではないのでご了承くだすぁい。 1.1. はじめに 近年、情報技術の進歩により扱える情報量は飛躍的に増加しております。デスクトップで Web 情報調

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2025年版 NVIDIA GPU まとめ

GPUマシン自作

2025年版 NVIDIA GPU まとめ

最新のGPU一覧をまとめました 関連エントリー:https://blog.qualiteg.com/nvidia-gpu-capability-level/ SM_100 (Blackwell) データセンター/プロ向け 製品名 CUDAコア数 VRAM 発売年 PCIeバージョン 冷却方式 消費電力(最大/TDP) NVIDIA B100 16,896基 最大192GB 2024年発表 PCIe Gen6: 256GB/s パッシブ - NVIDIA B200 33,792基 (16,896 × 2) 最大192GB 2024年発表 PCIe Gen6: 256GB/s パッシブ - NVIDIA GB200

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Node.jsのUUID生成を極める:crypto.randomUUID() vs 通常のUUID

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Node.jsのUUID生成を極める:crypto.randomUUID() vs 通常のUUID

こんにちは! 今回は、Webフロントで活躍するNode.jsでのUUID生成について、特にcrypto.randomUUID()と従来の方法の違いを解説します! はじめに UUIDは一意の識別子として広く使用されていますが、Node.jsには複数の生成方法があります。 crypto.randomUUID()の使用方法 import { randomUUID } from 'crypto'; const id = randomUUID(); console.log(id); // 例:'123e4567-e89b-12d3-a456-426614174000' または、以下のように書いてもいいですね import crypto from 'crypto'; const id= crypto.randomUUID(); 主な特徴 * 暗号学的に安全な乱数生成器を使用 * 追加のパッケージインストールが不要 * パフォーマンスが最適化済み * UUID v4形式を生成 従来のUUID生成方法 import

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「Windowsターミナル」を Windows Server 2022 Datacenter エディションに手軽にインストールする方法

日々の開発Tips

「Windowsターミナル」を Windows Server 2022 Datacenter エディションに手軽にインストールする方法

こんにちは! 本稿はWindows Server 2022 Datacenterエディションに「Windowsターミナル」をインストールする方法のメモです。 ステップバイステップでやるのは少し手間だったので、Powershellにペタっとするだけで自動的にインストールできるよう手順をスクリプト化しました。 管理者権限で開いた Powershell に以下、スクリプトをペタっとすると、後は勝手に「Windowsターミナル」がインストールされます。 (ただしスクリプトの実行結果の保証も責任も負いかねます) なにが手間か 何が手間かというと、Windows Server 2022 では、StoreもApp Installer(winget)もデフォルトではインストールされていないため「Windowsターミナル」をマニュアルでインストールしなければなりませんでした。 そこでペタっとするだけのスクリプト化 管理者権限で開いたPowershellに以下のスクリプトをペタっとすると「Windowsターミナル」が無事インストールされます。 パッケージのダウンロード先には [ユーザ

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Windows Terminal強制使用を制御する~ForceV2設定ガイド~

日々の開発Tips

Windows Terminal強制使用を制御する~ForceV2設定ガイド~

こんにちは! 最近のWindows 10/11では、従来のコマンドプロンプトの代わりにWindows Terminalが自動的に起動するようになっています。この動作を制御するのが「ForceV2」という設定です。この記事では、ForceV2の詳細と設定方法について解説します。 【ご注意】本稿ではレジストリ操作について扱っています。レジストリの変更は慎重に行う必要があり、誤った操作によってシステムに影響が出る可能性もございます。操作の前にはシステムのバックアップをお取りいただくことをお勧めいたします。 記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、お客様の環境によっては動作が異なる場合もございます。操作の実行はご自身の判断と責任のもとでお願いいたします。 ForceV2とは? ForceV2は、Windowsのレジストリで管理される設定値で、コマンドプロンプトの動作を制御することができます * 値が1(デフォルト):新しいWindows Terminalが強制的に使用されます * 値が0:従来のコマンドプロンプト(conhost.exe)が使用されます この設定

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Windows 11の右クリックメニューを従来のWindows 10スタイルに戻す方法

日々の開発Tips

Windows 11の右クリックメニューを従来のWindows 10スタイルに戻す方法

Windows 11では右クリックメニューが簡略化され、「送る」などの便利なメニューが非表示になっています。今回は、これを従来のWindows 10スタイルに戻す方法をご紹介します。 【ご注意】レジストリの変更は慎重に行う必要があり、誤った操作によってシステムに影響が出る可能性もございます。操作の前にはシステムのバックアップをお取りいただくことをお勧めいたします。 記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、お客様の環境によっては動作が異なる場合もございます。操作の実行はご自身の判断と責任のもとでお願いいたします。 問題点 Windows 11の右クリックメニューには従来から以下のような変更になり、使い慣れていた身からすると少々不便なことがあります * 「送る」メニューが非表示 * よく使う機能が「その他のオプションを表示」に隠れている * Shiftキーを押しながらの右クリックが必要 解決方法 PowerShellを使って設定を変更できます 1. PowerShellスクリプトの準備 以下のコードを「restore_right_click_men

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PyTorchモデルの最適化~TorchScriptの仕組みと活用法~

NumPy/PyTorch

PyTorchモデルの最適化~TorchScriptの仕組みと活用法~

こんにちは! 本日は PyTorch で開発したAIアプリケーションの本番化に欠かせない、「最適化」についての内容です。具体的には「 TorchScript」 を使用した各種学習モデルの最適化についてみていきたいとおもいます。 TorchScriptの基礎 1 TorchScriptとは TorchScriptは、PyTorchモデルを最適化された中間表現(IR)に変換する技術です。 、、といってもちょっと難しく聞こえるかもしれません。 平易な言葉で言い換えますと、 要するに、PyTorchで作った機械学習モデルを高速かつ多種多様な環境で動作させることをするための技術です。 例えば、、 ・Pythonがインストールされていない環境でも動かせるようにする ・スマホはじめ、各種組み込み機器でも使えるようにする ・動かすときの速度を段違いに上げる ・複数の処理を同時に効率よく実行する などを目論むときは TorchScript がおすすめです。 つまり、TorchScriptは「本番サービス」で使うときにすごく役立ちます。 2 Torc

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【極めればこのテンソル操作 】インプレース操作でメモリ効率化!

NumPy/PyTorch

【極めればこのテンソル操作 】インプレース操作でメモリ効率化!

こんにちは!今日は PyTorchのインプレース操作に関する内容です! ディープラーニングの学習モデルを作ってると、メモリ管理が大きな課題になります。課題の大部分はGPUメモリとお考えの方も多いのではないでしょうか。 そんなときに助けてくれるのが、PyTorchのインプレース操作です! この記事では、インプレース操作の使い方をいろんな角度から見ていきたいとおもいます。 インプレース操作って何? 基本的な考え方 インプレース操作とは、既存のメモリ領域を直接書き換える操作のことです。PyTorchでは、演算子の後ろにアンダースコア(_)をつけることでインプレース操作を実行できます。 つまり、普通の操作だと新しいメモリを確保する必要がありますが、インプレース操作なら既存のメモリを直接書き換えることが可能です。 それでは、実際に見てみましょう! import torch # 普通の操作 x = torch.tensor([1, 2, 3]) y = x + 5 # 新しいメモリが必要 # インプレース操作ならこう! x = torch.tensor([1, 2, 3

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